← セキュリティニュース一覧
セキュリティインシデント高

1万5,579サイトが今も悪性JavaScriptを配信中、運営者の大半に連絡がつかないとReport URI

· 2分で読めます

Report URI のクローラーが、カード情報スキマー、ClickFix の罠、iPhone スパイウェアの配布、詐欺リダイレクトを仕込まれた1万5,579サイトを確認しました。月間訪問は推定1億3,500万超。創業者の Scott Helme 氏は CERT に通知への協力を求めています。

Report URI

Report URI の創業者兼 CEO、Scott Helme 氏は2026年11月6日、同社の脅威インテリジェンス用クローラーが、悪性 JavaScript を実行している1万5,579のサイトを確認したと明らかにしました。疑いはあるものの確認しきれていないサイトがほかに数千あります。同氏が「極めて控えめ」とする推計では、これらのサイトの訪問数は合計で月1億3,500万回超です。リストは公開されておらず、駆除されたサイトはリストから外されます。

感染サイトが訪問者に行うこと:決済ページのカード情報をすべて攻撃者に送る Magecart 型スキマー、「人間であることを確認」と偽ってマルウェアを導入させる ClickFix、特定の iOS バージョンを狙って DarkSword や Coruna といったスパイウェアを送り込むコード、偽のログインページや偽のセキュリティ警告、詐欺サイトへのリダイレクトです。多くはフランス、スペイン、ドイツなどの地域の有力サイトで、世界上位100万サイトの圏外であることが多いとしています。

感染経路として Helme 氏は、WordPress などの脆弱性を突かれてサイト自身の JS ファイルを改ざんされる直接侵害、読み込んでいる第三者スクリプトの侵害、XSS、そして DeadTag を挙げています。DeadTag は Report URI が名付けたグループで、サイトがまだスクリプトを読み込んでいる期限切れドメインを買い取り、マルウェアを配信します。追記では WordPress や Magento が悪用されている可能性が高いとしていますが、プラットフォーム別の件数は示されていません。

本当の問題は運営者への通知です。security.txt を置くサイトは少なく、GDPR 以降 WHOIS はほとんど役に立たず、CDN の背後にあるためホスティング事業者も特定できず、通知メールにも返事がないといいます。Report URI は特に影響の大きいサイトには連絡していますが、規模は小さいとしています。同氏は各国のサイバーセキュリティセンターや CERT に協力を求め、欧州の NCSC/CERT にリストを提供するとしています。Report URI は脅威情報を有償で提供しており、数値は同社独自のもので第三者による検証はされていません。

その他のニュース

PHP
脆弱性緊急悪用を確認

CISA が PHP2Shell の悪用を確認、米政府機関に10月29日までの対応を指示

10月21日に修正された PHP コアの2件の脆弱性が CISA の「既知の悪用された脆弱性(KEV)」カタログに追加されました。JPCERT/CC も実証コードの公開と攻撃通信を確認しています。

· CVE-2026-109618 · CVE-2026-109619
Windows 11 Paint
更新プログラム高

Windows 11 のペイントにリモートコード実行の脆弱性、Windows Update では直らず Microsoft Store でペイント 11.2609.401.0 への更新が必要

CVE-2026-83844(CVSS 8.1)は Windows 11 のペイントアプリを通じてコードを実行される恐れがある脆弱性です。修正版 11.2609.401.0 が Microsoft Store に届いたのは11月6日頃でした。悪用は確認されていません。

· CVE-2026-83844
Plex Media Server
注意喚起緊急悪用を確認

Plex2Shell攻撃がQNAP NASに波及 Plex Media Serverを1.43.3.10861以降へ更新し、外部公開していた場合は再インストールを

QNAPは、一部顧客のNAS上のPlex Media ServerがPlex2Shell(Plex 1.43.2以前の4件の脆弱性の連鎖)により侵害された可能性があると発表しました。侵害されたサーバーは暗号資産マイニングやプロキシに悪用されています。更新だけでは攻撃者が置いたものは消えません。

· CVE-2026-96652 · CVE-2026-96654 · CVE-2026-96655 · CVE-2026-96656